カーニバルコラム 2002

 

カーニバル終了!

 

カーニバル・マンデー、チューズデーと街を闊歩してきました。今年も短い間でしたが、カーニバルコラムをご購読いただきありがとうございました。

 

「カーニバル・ギャラリー」を追加しました。お楽しみください。

 

February 10, 2002

パノラマ・ファイナル優勝は「トリニダッド・オールスターズ」!

 

エクソダス連覇はならず。本日のファイナルの演奏は、文句なしに「オールスターズ」に軍配です。

 

7時の開始時刻に合わせて、本日は5時半に会場入りすると、そこには驚きの光景が。6時の開門を前にすでに長蛇の列が。今年はほとんどの席がナンバリングされていない自由席のため、少しでもいい席を確保しようとする観客が列をなす。こんな光景はここ数年ではあまり見られなかった感じ。ちなみに、昨年はほとんど7時近くに会場入りでもOKだったのに。

 

まあともあれ、並んだ甲斐あってグランドスタンドほぼ中段のベストポジションを確保。これまでの経験から、ステージ寄りのフォーコート(アリーナ)部が間近に見えていいのだが、ファイナルに限っては、座りきれない立ち見の観客が押し寄せて、結局視界をさえぎられてしまう。このため、階段状になっている中段部が私のベストポジション。

 

30分遅れの午後7時半にトップバッター「デスペラードス」の演奏で、パノラマ2002スタート。アレンジャーのブラットリー爺の今年のコスチュームは、

楽曲「Savannah on Fire」に合わせて消防士ルック。例年に比べて迫力が全然なく、どうしたデスペス。おそらく音響システムの音量が低いのではないか?そんな感じのする納得のいかない演奏。まずデスペス脱落間違いなし。かなりがっかり。

 

3番目の「Redemption Sound Setters」はほとんど優勝圏外だったのに、観客から大声援!トバゴから唯一の参加バンドだけに、会場から暖かい応援のメッセージか。今回のパノラマでおそらく一番喜んでいるのは、このバンドか。

 

後半の「フェーズU」、「オールスターズ」、「エクソダス」と続く山場を制したのは、楽曲の良さでオールスターズ。うまさではエクソダスが一番。しかし、エクソダスとフェーズUの場合は、うまいあまりに観衆が聞き入ってしまう。そのため、どこで乗ればいいのか、盛り上がればいいのかわからず、そのまま拍手で終わってしまうパターン。それに比べてオールスターズはさびのフレーズが心地よく、トリニにベストマッチ。おまけにフィニッシュの後半、一番盛り上げに盛り上げて、ゴンドラから花火が噴火!思わず「一本!それまで」。結局、うまく観客を見方につけたオールスターズ勝利となりました。

 

上位結果は以下の通り。

 

1 Trinidad All Stars
2 Phase II Pan Groove
3 Exodus
2 Redemption Sound Setters
4 WITCO Desperadoes

 

February 10, 2002

「バンジー」&「アイワー」同点優勝!

 

注目のインターネショナル・SOCAモナーク・ファイナルの結果は、何と同点優勝となりました。18名のトップSOCAアーティストの競演が終わり、集計結果がなかなかでない中、ほぼ4時近くに注目の結果発表。3位の「ナヤ・ジョージ」までが発表になり、やはり注目の一騎打ちとなった「アイワー」と「バンジー」、個人的にはアイワーのステージに部があると思いながら、出てきたアナウンスは、「tie」。というわけで、ちょっと納得のいかないような、何かすっきりしないような結果となりました。

 

February 9, 2002

シングル・パン部門は「Shades In Steel」が優勝!

 

サン・フェルナンドで初の開催となったシングル・パン部門の結果は、ディフェンディング・チャンピオンの「Arima All Stars」が何と7位という番狂わせの結果、地元サウス・エリアのバンド「Shades In Steel」がタイトルを獲得しました。おめでとうございます。

 

「Shades In Steel」は昨年15位ですから、本当におどろきの大躍進です。

 

February 9, 2002

「パノラマ・ファイナル」オーダー発表

 

パノラマ・ファイナルの演奏順が発表になり、しょっぱな1番手は何と「デスペラードス」。10番、「オールスターズ」、11番「エクソダス」という順番となっています。はっきり言って、今年はどこのバンドも優勝に手が届く可能性があり、かなりの混戦が予想される模様。そうなるとしょっぱなデスペラードスはちょっと不利な位置か。後半の2バンドの一騎打ちか、「スキフル・バンチ」はがんばってもいたいし、あなどれないのが「フェーズU」だし、う〜ん難しいぞ!

 

パン・カイソ・ファイナルは、「XTATIK」のメンバーでもある「ロジャー・ジョージ」の歌う「Good News」が見事タイトルを獲得。おめでとうございます。

 

ロジャー・ジョージは、インターナショナル・ソカモナークのほうでもファイナルに残っており、こちらも獲れば2冠もありうるのか?しかし、こっちのほうは、現在のところ「バンジー・ガーリン」が最有力で、それに続くのが「アイワー・ジョージ」。この2人の一騎打ちでまず間違いないでしょう。注目の対決は今夜スタート。

 

February 8, 2002

パノラマ・チケット本日発売!

 

今日からパノラマ・ファイナルのチケットが発売されました。早速購入しましたので、現物を公開。

 

何でも、偽造防止の為チケットの印刷をわざわざカナダの業者に発注したんだとか。と言われても、何の変哲もないチケットのようにしか見えないのだが。

 

ちなみに昨年までは、一般席以外はナンバリングされたリザーブ・シートでしたが、今年はエリアで区別してあるだけで、座ったもんがちみたいなので、なるべく早めに会場入りして、いい席を確保したほうが得策かも。ファイナルに限っては、最近はほとんど定刻に開始されています。

 

February 6, 2002

親ばかサンデー

 

子供より親ががんばってどうする!今日のカーニバルはキッズがメイン。ダウンタウンでは「ジュニア・キング&クウィーン・コンテスト」が行われました。

 

子供のほうは、どうでもいいから早く終わりにしてくれといった表情。それに比べて親のほうはというと、やれあそこで回って、こうステップを踏んでと、演技指導に熱が入る。きっとその昔は自分もカーニバルの主役だったのか、子供にそれを期待するのはちょっと酷な気もするのだが。

 

そんななげやりな態度の子供も、ジャッジ席の前では、大人も顔負けの華麗なステップ。やはり血は繋がっていたのだった。

 

夕方に入り場所をジーンピエール・コンプレックスに移動。「アンクル・バンジー・コンサート for Children」を見てきました。トリニダッドでは現在若者に「超」がつくほど人気がある「バンジー・ガーリン」。そんな彼が子供達のために開催するSOCAコンサート。子供が行きたいために親といっしょに来たというよりも、親本人が行きたいために無理やり子供を連れてきたといった感じがしなくもない。

 

本日の出演メンバーは、バンジーおじさんを中心に、アリソンおばさん、ルッピーおじさん、それにトラフィックのおじさん達といった面々。子供だましだと思っていたら、どっこい本格的なステージ、サウンドステムなどは大人のそれと変わりなく、しかも会場は超満員。おまけに、のっけからステージそでに子供達が詰め掛け、スタンディングのジャンプアップ。

 

以外にも子供達に人気だったのが、「ルッピー」のおじさんだった。ルッピーは背が高いこともあり、いつもの水泳キャップにジャージ姿の出で立ちは、どこからみても体育の先生だった。

 

こうしたイベントはカーニバル期間中にいくつか開催されており、時間も暗くなる前の夕方からスタート、チケットもTT$20前後とおこずかい程度。またそれでも来られない子供達のために、各SOCAアーティストが直接学校まで出向いて、講堂などで行う「スクールSOCAイベント」などもあり、この国の音楽センスの高さに感心させられる。

 

February 3, 2002

 

Brass Festa 2002

 

おそらく今回のカーニバル中のSOCAイベントでは最大となる「ブラス・フェスタ2002」へ行ってきました。本日の出演予定バンドは13。この数は、このシーズンにTTにいるほとんどすべてのSOCAバンドが出演することを意味しています。

 

夜の10時ごろを目処に会場入りしようと、開催場所であるPSAグラウンドに向かい歩いていると、会場から異様な歓声とともに、花火が打ちあがる。歌っている主はアイワー・ジョージだ。しまった、今日のお目当てをすでに見逃してしまう。セキュリティー・チェックを抜けて会場入りするのにかなりの時間を要する。

 

昨年も会場に足を踏み入れた瞬間、すごい数の人だなと思ったが、今年はそれをはるかに上回る客の入り。3万人ぐらいいるのでは、いやそれ以上か。それでもそんな人ごみをかきわけながら、少しでもステージの近くへ。ちょうどバンドが入れ替わり、「サーフェース」からスタート。その後、「アトランティック」、「トラフィック」と続いていく。

 

本日の目玉は、今年ブルーベンチャーから移籍した「ロニー・マッキントッシュ」率いる「アトランティック」のステージ。ロニーは移籍したこのバンドで、「バイト・インセクツ」を今年はヒットさせている。それともう1曲、「RUN」という曲も同時ヒットしており、その演奏ステージに何とあのオリンピック・メダリスト、TTが生んだ国民的英雄「アト・ボルトン」を登場させたのである。これは、けっこう受けた。しかもアト・ボルトンもランニング姿でステージを走り回り、けっこうやる気満々だった。でも、いまいちリズムに乗れていなかったのはご愛嬌か。

 

February 2, 2002

 

シングル・パン・セミファイナル

 

例年、2日間にわたり行われてきたシングル・パンの予選会は、今年はパンヤード予選へと変更されたため、ここ市民ホール前で開催されるシングルのイベントは、本日が今年初となりました。予選を通過した31バンド+ディフェンディング・チャンプのアリマ・オールスターズを加えた32バンドによる今夜の競演となりました。

 

大会が深夜まで及ぶのを心配した主催者が、開催時間を当初の7時から4時に繰り上げアナウンスはしていたものの、バンド、観衆、警察とそろって期待にこたえることもなく、結局6時すぎに最初のバンドであるアリマ・オールスターズの演奏がスタート。今年は昨年に比べ、いまいちずば抜けた迫力が感じられないのが気になるアリマの演奏。ひょっとすると、今年の5連覇は危ないかも。

 

February 2, 2002

「シャドウ」は辞退SOCAモナーク

 

ディフェンディング・チャンピオンの「シャドウ」が、今回のインターナショナル・ソカ・モナークへの参加を辞退しました。

 

確かに今年の彼の「ゴーマンガラ」をはじめとした楽曲は、CD発売の12月中にはオンエアーされていたものの、カーニバルシーズンに入ってからは、めっきりご無沙汰。昨年の「ストレンジャー」などは、ソカ・コンサートでもガンガン歌われていたのに比べたら、今年の曲はちょっと物足りないかなという感じも。

 

パン関係では、「Pan in the 21st Century Competition」の開催延期が発表されています。カーニバル期間の開催は取りやめて、3月末のイースターの連休に行うそうです。確かに今年は日程的に無理もあるし、昨日のノース・エリアの決勝戦を覗いてみた限り、客が入りそうな感じはしなかったし。こちらも堅実な選択か。

 

ちなみに昨日行われたノースエリア決勝戦の上位結果は以下の通り。

 

1 Trinidad All Stars
2 WITCO Desperadoes
3 Phase II Pan Groove
4 PCS Starlift
5 BP Renegades

 

January 31, 2002

インターナショナルSOCAモナークは親娘対決実現

 

ファイナリスト17名が決定。これにディフェンディング・チャンピオンの「シャドウ」を加えた18名により決勝戦が行われることになりました。

 

「スーパーブルー」と、その娘「Fay-Ann Lyons」の親娘対決が実現することとなりました。

 

January 29, 2002

パノラマ速報!

 

コンベンショナル部門セミファイナルの上位結果は以下の通り。

 

    バンド 得点
1 Trinidad All Stars 466
2 Phase II Pan Groove 458
3 WITCO Desperadoes 455.5
4 TCL Group Skiffle Bunch 449
5 Solo Pan Knights 448

 

※ディフェンディング・チャンピオンの「エクソダス」はシード扱い。

 

January 28, 2002

サバンナ・パーティー@QPS

 

カーニバル・ステージ及びノース・スタンドが完成して最初のイベントとなる「パノラマ・セミファイナル」が日曜に開催されました。

 

グランドスタンド中央部ジャッジ席の真後ろ2列目に陣取って、11時のスタートから観戦。カーニバル・ステージを前に、今年もこの季節がやってきたんだなと実感。今日のステージは計34バンド、ざっと見積もっても12時間以上はかかる計算。とりあえず半分を目処に観戦スタート。

 

今日の注目は8番目登場の「デスペラードス」と、13,14,15番目の注目の山場である「スキフル・バンチ」、「レネゲーズ」、「エクソダス」の各バンド。

 

デスペラードスのステージで、何はさておきとりあえず目立つ存在がアレンジャーのブラッドリー爺であります。その姿は今年も健在で、本日の出で立ちは、紺のバンドTシャツに、ズボンの左足片方をまくりあげた粋なスタイル。今年の曲は「サバンナ・オン・ファイヤー」。ノースエリア予選トップの実力を見せ付けてくれます。

 

注目のスキフル・バンチの曲は、今回のパノラマ楽曲の中では一番のお気に入りである「プリーチャー」が歌う「My Dolahin」。個人的に今日見たバンドの中ではトップではないかと思われる演奏。レネゲーズは今年はけっこうがんばっているみたいで、2番目ぐらいにお薦めの演奏。ディフェンディング・チャンピオン・エクソダスは確かにうまさと安定度は一番なものの、ちょっと好みではないのが残念。しかしたぶん今年もトップを争う実力は間違いなしといった感じ。ここまで6時間、本日はここでとりあえず撤収。

 

あとはTV観戦。ちなみに32番目「トリニダッド・オールスターズ」が1時に登場して、映像はそこで終了。たぶん終わりは2時すぎでしょう。

 

January 27, 2002

パノラマ・予選終了

 

ノース、イースト、センター&サウスから各10バンド、トバゴから3バンド、それにディフェンディング・チャンピオン「EXODUS」を加えた計34バンドのセミファイナル進出が決定しました。有力バンドがひしめくノースゾーンのみ得点が発表になっており、現在トップは返り咲きをねらう「デスペラードス」となっております。

 

  バンド         曲目       得点
1 WITCO Desperadoes Savannah on Fire 473
2 Trinidad All Stars Fire Storm 467
3 Phase II Pan Groove Do What You Want 466.5
4 BP Renegades Sweet Romana 458
5 PCS Starlift Dr. Mannette 458
6 Carib Tokyo The Prize 447
7 BWIA Invaders Me' Lange 445
7 Merrytones   The Prize 445
9 Silver Stars Fire Storm 443
10 Belmont 5th Dimension Colours 432

 

January 26, 2002

パノラマ・チケット情報

 

グランドスタンド開催のパノラマ関係のチケットの値段が発表になっています。昨年もけっこう高いと感じていましたが、何とさらに値上げをしやがった。

 

1/27(日)セミファイナル BOXリザーブ・Gスタンド席 TT$100、それ以外の一般席TT$80。

 

2/9(土)ファイナル BOXリザーブ・Gスタンド席 TT$250、Sリザーブ・GスタンドTT$200、リザーブ・アリーナ・GスタンドTT$150、一般席・GスタンドTT$100、といった感じです。

 

なお、日曜日に行われるセミ・ファイナルにエントリーされる33バンドは今晩発表される予定ですが、33バンドということは、ざっと見積もって12時間コースですね、長丁場。

 

January 25, 2002

パノラマ・パンヤード予選

 

今週からパノラマ史上初の試みとなるパンヤード予選会がスタートしました。POSのあるノースエリア予選初日の21日は、珍しく夜に雨が降ったため、この日行われたシングル部門の予選会は散々だったようです。火曜からはコンベンショナル部門がスタートし、昨夜はウッドブロック及びセントジェームス・エリアの有力チームが登場しました。このうち、「BWIAインベーダーズ」、「PCSスターリフト」、「フェーズUパングルーブ」の3会場へ足を運んでみました。

 

インベーダーズのジャッジ時刻はPM8:45、定刻どおりにジャッジがスタートするのかどうか疑わしいところでしたが、会場入りしてみると、8:30の時点ですでにあふれんばかりの観客が詰め掛けており、異様な雰囲気。インベーダーズのパンヤードは狭すぎるため、急遽向かいにあるオーバル・クリケットへ会場を移動して、ほぼ定刻に予選会スタート。曲は「Me' Lange」、アレンジャーは「ケン・プロフェッサー・フィルモア」。けっこうおとなしめの曲で、変にいじくっていない感じがして無難な仕上がりといったところでしょうか。もう少し変化がほしいところだと思います。今後のアレンジに期待。

 

インベーダーズの演奏が終了すると、民族の大移動のごとく観衆が次のジャッジポイントであるスターリフトのパンヤードへ流れはじめる。これが周囲の道路を埋め尽くし、交通がストップして、チョットしたパニック状態。スターリフトのパンヤードはすでに超満員で、入り口からは入場不可。しかたなく、となりの駐車場の塀をよじ登って、そこから見物。スターリフトの今年の曲は「Dr. Mannette」、アレンジャーはおなじみ「レイ・ホールマン」。演奏はかなりスローなペースだが、これから決勝に向けて演奏速度があがっていくと、もっといい感じになるかも。インベーダーズに比べると、リードの高音がきれいに出ており、こちらのほうが好感が持てる感じ。

 

お次はフェーズUのパンヤード。こちらもパンヤードの入り口がただでさえ狭い上、路上はすでに歩行者天国状態で、車の通行は不可。このため、ジャッジの会場入りが遅れ、15分遅れでスタート。曲は「Do What You Want」、アレンジャーはおなじみ「ブグジー・シャープ」。さびの部分がここちいい感じがするも、まだまだ改良の余地ありといったところか。元の樂曲がけっこう単純なフレーズの構成のためか、途中中だるみを多少感じるも、ブグジーのアレンジは決勝にむけて、どんどん進化していくので、今後に期待。となりのおやじにブグジーのアレンジについて感想を求めると、一言「complicated」、私も納得。ジャッジが終了すると、楽曲のオリジナルを歌う「ナタリー・ヨーク」が会場に登場して、オンステージ。

 

以上3会場しか見ていないにもかかわらず、すでに時刻は11時を回っている。今回のパンヤード予選システムは、はっきりいってファンの立場からすると、デメリットばかりが目立ち、新聞などのメディアも反対意見でほぼ一致しているようです。唯一メリットといえば、ただで見ることができるというぐらいか。そんな中、今年のパノラマチケットの値上げが発表され、さらに反感をかいそう。

 

January 24, 2002

レジェンズ・ランチ「Coolerama」

 

1月19日(土)にザ・ピアで行われたレジェンズ・ランチに行ってきました。この時期行われる「クーラ・ラマ」も毎年恒例のイベントとなっており、「クーラー」つまりアイスボックス持込OKなのが一番のポイントです。チケットもTT$40と比較的手ごろで、飲み物を持参できるため、とってもお得なイベントというわけです。ただし、ビールびんや、酒のびんなどわれもの系(危険なため)はだめで、そのへんはよく管理されています。

 

今回もステージ開始はトリニ・タイムの12時40分。オープニングはレジェンズのパレード・バンドでもある「ホライゾン」が担当。トリニのSOCAバンドの特徴は、自分達の持ち歌以外に、他のバンドやアーティストのヒット曲をどんどん歌ってしまうところです。オープニングからインベージョン・バンドの「トリニダッド」やロニー・マッキントッシュの「バイト・インセクツ」などを熱唱。

 

ホライゾンが40分ぐらい演奏したところで、レジェンズ・リーダーの「ビッグ・マイク」が登場。次なるゲストを次々にステージに呼ぶのですが、その人達がいまいちトリニには知名度のない国外のアーティスト。私も名前をよく聞き取れなかったのですが、from NYとか。しかし、今日の観客はけっこうきびしく、歌が始まっても全然しらけムード。そのうち後方からカンやボトルがステージに投げ込まれ、あえなく強制終了。

 

休憩を挟んでバンドが入れ替わり、本日のお目当ての「アリソン・ハインズ&スクエア・ワン」が登場。アリソンはいつものごとく超セクシーな衣装でワイニング。今年のカーニバル・ソングは「ガールズ・バン・バン」。この曲の「バン・バン」は女性の「お尻」という意味で、いくら、着飾っても、化粧できれいにみがいてみても、男どもの視線は私のお尻しか見ていないという、切ない女性の気持ちを歌った歌。ステージが盛り上がって中盤にさしかかったところ、「JAB JAB」のイントロがかかって、この曲も今年人気の曲。と思ったら、出場予定にはなっかったデュエット相方グレナダから「トルプリー」がステージに登場。会場騒然、今日一番の盛上がり。そのあとさらに「ルッピー」「アイワー・ジョージ」、「スーパー・ブルー」なども登場していきました。

 

スクエア・ワンのステージが終了した時点ですでに4時を回っている。このあと「XTATIK」のステージがあるのだが、今日はあえなく撤退。また次回に期待。今週末は「Licencing FETE」,続く来週末は「International Brass Festa」となっています。

 

January 20, 2002

「勝手にカーニバル・ヒット」

 

カーニバル・シーズンに入ると、ラジオや街中からその年のヒット曲がオンエアーされます。SOCA、カリプソなどそんな今年のヒット曲の中から、最近お気に入りの曲を勝手にセレクト。

 

曲目 アーティスト
BREAK Xtatik feat. Machel Montano
MO’ LUV Xtatik feat. Roger George
YOU TURN ME ON Kevin Little
BANG BANG JAMAICA Luta
SAK POSE Krosfyah
SEX APPEAL Roy Cape feat. Destra
JAB JAB CREW Alison Hinds & Tallpree
TIC TAC Dawg E Slaughter
ENERGY Surface
TRINIDAD Invasion feat. Naya George

 

この中から最も気に入っている曲を1曲選ぶとすれば、ずばり「Xtatik feat. Roger George」の「MO’ LUV」で決まり。

 

January 15, 2002

「ノーススタンド復活」

 

一旦は前任の方針をそのまま受け継ぐとコメントしていた新NCCチェアマンのシルバ氏は、急遽ノーススタンドについては建設を再開することを宣言。即日工事が着工するはこびとなりました。これにより、グランドスタンドを含めたキャパシティーの問題はクリアになりそうです。

 

27日(日)開催のパノラマ・セミファイナルに間に合わせるべく、工事は急ピッチで開始されたが、本当に間に合うのか?

 

また、パノラマ予選会は21日月曜から24日(木)まで各パンヤードで行われることになったようです。

 

より詳しいスケジュールについては、「パントリンバーゴ」のオフィシャルHP内にあります。

 

January 10, 2002

「パノラマ2002事情」

 

相変わらず予定がころころ変わるパノラマですが、これまでに入っている情報をまとめてお伝えしていきます。

 

まずはコンベンショナル部門のほうで、ファイナルが2/9(土)にグランドスタンド開催でほぼ決定の模様。またセミファイナルは1/27(日)にグランドスタンド開催の模様。問題の予選ラウンドは、どうやら1/20前後に3日ほどかけて各パンヤードで行われる方向で進んでいるようですが、日にちは確定していない模様。

 

シングル部門のほうは、未だ情報が飛び交っている状況で不確定。まず予選ラウンドについては、コンベンショナル部門と同じく各パンヤードで行う説と、連年通りダウンタウンで23(水)、24(木)の両日に行う説があります。ファイナルについては、一部開催をサンフェルナンドへという流れから、この部門のファイナルが2/7(木)にスキナーパーク開催という説で決まっていたようですが、ここへきて2/6(水)にPOSダウンタウン開催説が浮上、いまだどうころぶかわからない模様。

 

それからカーニバルのメイン会場となるグランドスタンドについてですが、今回のカーニバルではノーススタンドの建設を行わない方向で進んでいるようです。もともとグランドスタンドが位置するサバンナは自然保護の観点から、めったやたらにいじらないスタンスがこれまでとられてきました。このためステージやノーススタンドはカーニバル期間中のみの架設工事となり、その都度組み立てては壊しを繰り返してきました。この工費がけっこうばかにならないため、今回はスタンド建設を見送ることにより、この費用を浮かせるねらいがあるようです。

 

ただし、予選ラウンドのうちは観客もまばらで、それほど埋まることのないノーススタンドも、ファイナルに関してはこれまで、チケットが売り切れる程の人気があり、もし今回の案でいくとなれば、パノラマをはじめとしたファイナルのチケットはおそらくプレミアがつく可能性があります。にせもの、不正、混乱の可能性が大いに懸念されます。

 

さて財政難にからみ運営に苦慮するカーニバル主催団体NCCですが、その財政を立て直すべく期待された、元大蔵大臣クワイタン氏がカーニバルを前に解任となりました。後任はスポーツ店社長のシルバ氏がすでに決定。先月行われた総選挙がらみで、与党が入れ替わり、それにともなう人事が行われた模様。これにより、またまたカーニバルの予定や計画が変更される可能性があり、予断を許さない状況です。

 

January 4, 2002

「カウントダウンSOCAコンサート」

 

クリスマスが終わるといよいよカーニバルモードがスタート。年末年始にかけてSOCAイベントが目白押し。そんな中から大晦日から新年にかけて行われたカウントダウン・イベントに行ってきました。

 

会場は空港の手前にあるマコヤというところに位置する「センター・オブ・エクセレンス」という施設。ここは色々な展示会やレセプションなどによく利用される空調の効いた屋内施設。そこにステージが組まれ、一件巨大なディスコを思わせる雰囲気。本日のメインは「XTATIK」それに「RUPEE」、「BANJI」、「CHINESE LAUNDRY」というゲストメンバー。

 

カウントダウンということもあり、12時前には会場入りしたものの、ステージはまったく始まる気配なし。またしてもトリニタイムにやられる。DJのカウントダウンでとりあえず年明け。バーでビールを飲んでいると、目の前を通り過ぎるあやしいスーツ姿の集団。よくみるとマッシェル・モンターノ、ピーター・C・ルイス、ロジャー・ジョージというXTATIKのメンバー。久々のマッシェルを見て、もしや今晩のステージに立つのではという期待が膨らむ。何せ、前回XTATIKのコンサートに行って、観客席が崩壊した惨事以来しばらく彼を見かけていなかったし、アトランティック・レコードとの契約もあってか、ここTTでもめっきり見る機会が少ない状況。

 

そんな中、ようやく1時を回ったところでステージに明かりがともり、コンサートがスタート。ロジャー・ジョージ、ピーター・C・ルイス、ファーマー・ナッピーといういつものフロントラインで、やはりそこにはマッシェルの姿はなし。ちょっぴりがっかり、でもステージはパワフル&ごきげんなサウンドで新曲もどんどんかかって大盛上がり。最初のゲストはバルバドスのルッピーで、いつものようにスーツ姿に水泳キャップをかぶって登場。ジャンプやインソムニアなどのヒット曲を熱唱して帰っていく。

 

さて、お次は誰かと待っていると、どこかで聞き覚えのある「ディキディン、ディン、デデキ、ディンディン」という歌声。大歓声とともにマッシェル登場!もう館内騒然。いつものようにウォーターボトルはかけるは、スーツも脱ぎ始め、飛んで跳ねてステージを後にしました。

 

始まったのがかなり遅かったので、けっこう疲れはしたものの、久々のマッシェルのステージに満足の一日でした。さてこれからカーニバルにかけて、イベント目白押しです。

 

January 1, 2002

「NCCカーニバル・ランチ2002」

 

NCC(ナショナル・カーニバル・コミッティー)主催のカーニバル・ランチがPOSダウンタウンでありました。このイベントを皮切りに街はカーニバルモードがスタートです。

 

インディペンデンス・スクウェアーをスタートしたパレードは、ダウンタウンを北上してグランドスタンドへ。最後は特設ステージが組まれた会場でソカ・コンサートへと流れていきました。今日のパレードには、エクソダス、ウッドブロック・プレイボーイズなどのスティールバンド。モコジャンビー、タンブーバンブー、ジャブジャブなどのトラディショナル・キャラクターが総出演。

 

日が沈んだグランドスタンドでは、カリプソ・クウィーン、デニス・プランマーやトラフィックなどのソカバンドの演奏が延々繰り広げられていました。これから毎週末、こうしたイベントが各地で開催され、街はカーニバル一色となります。

 

November 4, 2001

「パノラマ2002事情」

 

次回パノラマコンテストについての、現在までに入っている情報をお伝えしてまいります。

 

まず最初に、今回導入される新たな試みとして、各エリア予選をパンヤードにてジャッジする説が有力視されています。これまでのケースは、ノースエリア、サウスエリアなど各ブロックごとに会場を設定して、それぞれ予選会を開催する方法がとられていました。例えば、有力バンドが集中するノースエリアは、POSのグランドスタンドを会場にして、延々8時間以上にもわたって行われてきました。そうしたエリア予選を通過したバンドが、さらに準決勝、決勝へと進んできたわけです。

 

今回の改定については、コスト削減が大きな理由と考えられます。各バンドが会場で演奏するためには、ベースパンなどを据え付けるためのゴンドラを大型トレーラー数台に分乗して乗り込まなくてはなりません。このコストがかなりの額になります。つまり、各パンヤードでジャッジをするとなれば、このコストが必要なくなり、審査員のみの移動コストで済むというわけです。

 

二つ目の試みは、これまで予選以外のプログラムを、グランドスタンドを中心にしたPOSエリアで開催してきましたが、一部プログラムをサンフェルナンドで開催させる説が有力です。現在入ってきている情報によると、シングルパン決勝、パノラマ・セミファイナルなどがサンフェルナンドへ流れていく可能性があります。

 

実は、昨年のパノラマの時にも、ファイナルをサンフェルナンドで開催する一歩手前までいくというトラブルがあり、結果的に猛反対にあい、もとのさやにおさまり、POS開催とはなりましたが、今回は何らかの変更があるかもしれません。

 

海外などから訪れる観光客にとっては、POSを拠点としたほうが動きやすいため、今回の改定はまったくもって不幸としかいいようがありません。しかも予選を見るためには、各パンヤードを移動しなければならず、これまでのように一箇所でやってくれたほうがどんなにありがたいことか。しかしながら、パノラマの主催者であるパン・トリンバーゴも、ない知恵を絞って色々考えているわけで、まあここはお手並み拝見といきましょう。

 

October 9, 2001

「カ−ニバル2002」スタート!

さて、夏休みを利用してしばらく日本に帰国して戻ってみたら、すでにカーニバルの準備は着々と進んでいた。というわけで、今回は今年最初のカーニバル情報をお届けいたします。

9月ごろからカーニバルに参加する各マスキャンプの今シーズンのテーマが発表されています。先頭をきって先週末、有力バンド「バルバロッサ」が今年最初のバンド・ランチをクウィーンズパーク・オーバルで開催、お披露目となりました。「ポイズン」もすでにメディア向けにセクション(コスチューム)を公開しており、カーニバル・ムードが漂いはじめてきました。

そんな中、筆者も昨シーズン参加して見事タイトルを獲得した、ディフェンディング・チャンピオン「レジェンズ」のバンド・ランチが10/13(土)にMOBS2で開催されることが発表となっています。筆者のもとにもすでに招待状が発送されてきており、気分はすっかりカーニバルモード。

ちなみに今年のレジェンズのテーマは「ノスタルジア」ということで、パレードを引っ張るミュージシャンは今回も「アリソン・ハインズ&スクウェア・ワン」を筆頭に「ホライゾン」が加わり強力な布陣となっています。

「レジェンズ」オフィシャルHP http://www.legendscarnival.com/

September 27, 2001