カーニバルコラム 2002

 

「ノーススタンド復活」

 

一旦は前任の方針をそのまま受け継ぐとコメントしていた新NCCチェアマンのシルバ氏は、急遽ノーススタンドについては建設を再開することを宣言。即日工事が着工するはこびとなりました。これにより、グランドスタンドを含めたキャパシティーの問題はクリアになりそうです。

 

27日(日)開催のパノラマ・セミファイナルに間に合わせるべく、工事は急ピッチで開始されたが、本当に間に合うのか?

 

また、パノラマ予選会は21日月曜から24日(木)まで各パンヤードで行われることになったようです。

 

January 10, 2002

「パノラマ2002事情」

 

相変わらず予定がころころ変わるパノラマですが、これまでに入っている情報をまとめてお伝えしていきます。

 

まずはコンベンショナル部門のほうで、ファイナルが2/9(土)にグランドスタンド開催でほぼ決定の模様。またセミファイナルは1/27(日)にグランドスタンド開催の模様。問題の予選ラウンドは、どうやら1/20前後に3日ほどかけて各パンヤードで行われる方向で進んでいるようですが、日にちは確定していない模様。

 

シングル部門のほうは、未だ情報が飛び交っている状況で不確定。まず予選ラウンドについては、コンベンショナル部門と同じく各パンヤードで行う説と、連年通りダウンタウンで23(水)、24(木)の両日に行う説があります。ファイナルについては、一部開催をサンフェルナンドへという流れから、この部門のファイナルが2/7(木)にスキナーパーク開催という説で決まっていたようですが、ここへきて2/6(水)にPOSダウンタウン開催説が浮上、いまだどうころぶかわからない模様。

 

それからカーニバルのメイン会場となるグランドスタンドについてですが、今回のカーニバルではノーススタンドの建設を行わない方向で進んでいるようです。もともとグランドスタンドが位置するサバンナは自然保護の観点から、めったやたらにいじらないスタンスがこれまでとられてきました。このためステージやノーススタンドはカーニバル期間中のみの架設工事となり、その都度組み立てては壊しを繰り返してきました。この工費がけっこうばかにならないため、今回はスタンド建設を見送ることにより、この費用を浮かせるねらいがあるようです。

 

ただし、予選ラウンドのうちは観客もまばらで、それほど埋まることのないノーススタンドも、ファイナルに関してはこれまで、チケットが売り切れる程の人気があり、もし今回の案でいくとなれば、パノラマをはじめとしたファイナルのチケットはおそらくプレミアがつく可能性があります。にせもの、不正、混乱の可能性が大いに懸念されます。

 

さて財政難にからみ運営に苦慮するカーニバル主催団体NCCですが、その財政を立て直すべく期待された、元大蔵大臣クワイタン氏がカーニバルを前に解任となりました。後任はスポーツ店社長のシルバ氏がすでに決定。先月行われた総選挙がらみで、与党が入れ替わり、それにともなう人事が行われた模様。これにより、またまたカーニバルの予定や計画が変更される可能性があり、予断を許さない状況です。

 

January 4, 2002

「カウントダウンSOCAコンサート」

 

クリスマスが終わるといよいよカーニバルモードがスタート。年末年始にかけてSOCAイベントが目白押し。そんな中から大晦日から新年にかけて行われたカウントダウン・イベントに行ってきました。

 

会場は空港の手前にあるマコヤというところに位置する「センター・オブ・エクセレンス」という施設。ここは色々な展示会やレセプションなどによく利用される空調の効いた屋内施設。そこにステージが組まれ、一件巨大なディスコを思わせる雰囲気。本日のメインは「XTATIK」それに「RUPEE」、「BANJI」、「CHINESE LAUNDRY」というゲストメンバー。

 

カウントダウンということもあり、12時前には会場入りしたものの、ステージはまったく始まる気配なし。またしてもトリニタイムにやられる。DJのカウントダウンでとりあえず年明け。バーでビールを飲んでいると、目の前を通り過ぎるあやしいスーツ姿の集団。よくみるとマッシェル・モンターノ、ピーター・C・ルイス、ロジャー・ジョージというXTATIKのメンバー。久々のマッシェルを見て、もしや今晩のステージに立つのではという期待が膨らむ。何せ、前回XTATIKのコンサートに行って、観客席が崩壊した惨事以来しばらく彼を見かけていなかったし、アトランティック・レコードとの契約もあってか、ここTTでもめっきり見る機会が少ない状況。

 

そんな中、ようやく1時を回ったところでステージに明かりがともり、コンサートがスタート。ロジャー・ジョージ、ピーター・C・ルイス、ファーマー・ナッピーといういつものフロントラインで、やはりそこにはマッシェルの姿はなし。ちょっぴりがっかり、でもステージはパワフル&ごきげんなサウンドで新曲もどんどんかかって大盛上がり。最初のゲストはバルバドスのルッピーで、いつものようにスーツ姿に水泳キャップをかぶって登場。ジャンプやインソムニアなどのヒット曲を熱唱して帰っていく。

 

さて、お次は誰かと待っていると、どこかで聞き覚えのある「ディキディン、ディン、デデキ、ディンディン」という歌声。大歓声とともにマッシェル登場!もう館内騒然。いつものようにウォーターボトルはかけるは、スーツも脱ぎ始め、飛んで跳ねてステージを後にしました。

 

始まったのがかなり遅かったので、けっこう疲れはしたものの、久々のマッシェルのステージに満足の一日でした。さてこれからカーニバルにかけて、イベント目白押しです。

 

January 1, 2002

「NCCカーニバル・ランチ2002」

 

NCC(ナショナル・カーニバル・コミッティー)主催のカーニバル・ランチがPOSダウンタウンでありました。このイベントを皮切りに街はカーニバルモードがスタートです。

 

インディペンデンス・スクウェアーをスタートしたパレードは、ダウンタウンを北上してグランドスタンドへ。最後は特設ステージが組まれた会場でソカ・コンサートへと流れていきました。今日のパレードには、エクソダス、ウッドブロック・プレイボーイズなどのスティールバンド。モコジャンビー、タンブーバンブー、ジャブジャブなどのトラディショナル・キャラクターが総出演。

 

日が沈んだグランドスタンドでは、カリプソ・クウィーン、デニス・プランマーやトラフィックなどのソカバンドの演奏が延々繰り広げられていました。これから毎週末、こうしたイベントが各地で開催され、街はカーニバル一色となります。

 

November 4, 2001

「パノラマ2002事情」

 

次回パノラマコンテストについての、現在までに入っている情報をお伝えしてまいります。

 

まず最初に、今回導入される新たな試みとして、各エリア予選をパンヤードにてジャッジする説が有力視されています。これまでのケースは、ノースエリア、サウスエリアなど各ブロックごとに会場を設定して、それぞれ予選会を開催する方法がとられていました。例えば、有力バンドが集中するノースエリアは、POSのグランドスタンドを会場にして、延々8時間以上にもわたって行われてきました。そうしたエリア予選を通過したバンドが、さらに準決勝、決勝へと進んできたわけです。

 

今回の改定については、コスト削減が大きな理由と考えられます。各バンドが会場で演奏するためには、ベースパンなどを据え付けるためのゴンドラを大型トレーラー数台に分乗して乗り込まなくてはなりません。このコストがかなりの額になります。つまり、各パンヤードでジャッジをするとなれば、このコストが必要なくなり、審査員のみの移動コストで済むというわけです。

 

二つ目の試みは、これまで予選以外のプログラムを、グランドスタンドを中心にしたPOSエリアで開催してきましたが、一部プログラムをサンフェルナンドで開催させる説が有力です。現在入ってきている情報によると、シングルパン決勝、パノラマ・セミファイナルなどがサンフェルナンドへ流れていく可能性があります。

 

実は、昨年のパノラマの時にも、ファイナルをサンフェルナンドで開催する一歩手前までいくというトラブルがあり、結果的に猛反対にあい、もとのさやにおさまり、POS開催とはなりましたが、今回は何らかの変更があるかもしれません。

 

海外などから訪れる観光客にとっては、POSを拠点としたほうが動きやすいため、今回の改定はまったくもって不幸としかいいようがありません。しかも予選を見るためには、各パンヤードを移動しなければならず、これまでのように一箇所でやってくれたほうがどんなにありがたいことか。しかしながら、パノラマの主催者であるパン・トリンバーゴも、ない知恵を絞って色々考えているわけで、まあここはお手並み拝見といきましょう。

 

October 9, 2001

「カ−ニバル2002」スタート!

さて、夏休みを利用してしばらく日本に帰国して戻ってみたら、すでにカーニバルの準備は着々と進んでいた。というわけで、今回は今年最初のカーニバル情報をお届けいたします。

9月ごろからカーニバルに参加する各マスキャンプの今シーズンのテーマが発表されています。先頭をきって先週末、有力バンド「バルバロッサ」が今年最初のバンド・ランチをクウィーンズパーク・オーバルで開催、お披露目となりました。「ポイズン」もすでにメディア向けにセクション(コスチューム)を公開しており、カーニバル・ムードが漂いはじめてきました。

そんな中、筆者も昨シーズン参加して見事タイトルを獲得した、ディフェンディング・チャンピオン「レジェンズ」のバンド・ランチが10/13(土)にMOBS2で開催されることが発表となっています。筆者のもとにもすでに招待状が発送されてきており、気分はすっかりカーニバルモード。

ちなみに今年のレジェンズのテーマは「ノスタルジア」ということで、パレードを引っ張るミュージシャンは今回も「アリソン・ハインズ&スクウェア・ワン」を筆頭に「ホライゾン」が加わり強力な布陣となっています。

「レジェンズ」オフィシャルHP http://www.legendscarnival.com/

September 27, 2001