カーニバルコラム 2001

 

カーニバル終了!

 

27日のバンド・パレードは、筆者も参加した「レジェンズ2001」が見事タイトルを獲得しました。おめでとうございます。

 

今年のカーニバルを振り返ってみて感じたことは、やはりカーニバルは見るものではなく、参加するものだということですね。特にパレードに参加したことはいい経験になったと思います。個人的にはカーニバルマンデーに行われたパレードは、けっこう自由な感じで参加でき、是非おすすめです。もちろんチューズデーに、フルコスチュームでグランドスタンドで踊ることも病み付きになること間違いなし。

 

今年は何人かの日本の方も積極的にパンヤードなどへ参加して活躍されていたようです。これもやはり参加型の典型ですね。最近はTTのカーニバルも外国人を意識しているようで、いろいろなところで気軽に参加できる機会が増えてきているようです。

 

また来年もさらにパワーアップして、再びカーニバルに参加したいと思います。そういえば、最後のイベントとして、今週はチャンプスコンサートがまだありましたね。

 

March 1, 2001

 

カーニバル・デビュー!

 

パノラマ・フィナルも終わり、いよいよカーニバル・マンデーへと突入しました。今年はこの2日間、「レジェンズ」マスキャンプに合流して、初のカーニバルデビューとなりました。

 

今日は、コスチュームはけっこうラフに着こなしができるため、各自思い思いにブラトップだけつけたり、トランクスだけをはいたりとけっこう様々。朝11時にマスキャンプ前に集合して、早速今日のお目当ての「アリソン・ハインズ&スクェア・ワン」の乗るトラック脇に陣取りました。ここから、POSのダウンタウンを横断して、最後はグランドスタンドのステージへと練り歩いてきました。

 

思っていたより楽に躍れて、けっこうというか、かなり楽しめた感じ。昨年は見物だけだったのですが、ローカルの友人達に、参加しないと意味が無いと言われ、今年のカーニバルデビューとなりました。やはり参加するほうが断然おもしろい。

 

スウェア・ワンのトラックはごきげんなサウンドで、しかもアリソン・ハインズの生歌をバックに踊るというのは、すごくいい感じ。しかも生アリソン・ハインズは思っていた以上にきれいでかわいい!

 

いよいよ明日がマス・コンテストの本番です。朝の7時にフル・コスチュームでマスキャンプ前に集合して、再びグランドスタンドのステージです。

 

February 26, 2001

パノラマ・ファイナル優勝は「エクソダス」!

 

たった今、パノラマ・ファイナルが終了しました。王者「デスペラードス」は陥落して3位。代わって今年の優勝は「エクソダス」です。2位は3点差で「オールスターズ」となりました。

 

午後8時の定刻に今年のファイナルは始まりました。予選13位の「サウンドスペシャリスト」も追加され、結果的に14チームがファイナルにエントリーされました。

 

オープニングにいきなり今回の優勝候補のひとつである「オールスターズ」が登場し、会場は大盛り上がり。やはり、ファイナル向けにアレンジを変えてきたのはもちろん、演奏にも磨きがかかり、ファイナルということをあらためて実感。

 

「フェーズU」、「パンベリ」、「レネゲーズ」と続き、「デスペラードス」がいつものようにステージからあふれんばかりのサポーターを引き連れて登場。アレンジャーのブラッドリーさんは、今年は黒ずくめのシャドウルックできめてきました。どんなファイナル・バージョンの演奏を見せてくれるかとかなり期待したのですが、空振りに終わりました。予選の時とあまり変わらなかったように感じました。これにより、まず今年の連覇はないと確信。

 

その後も各バンドは予選時よりさらにパワーアップした演奏を披露、会場の盛り上がりも手伝ってなかなかいい戦いで後半戦に突入。9番手に個人的に期待している「スキフィーバンチ」が登場。なかなかいい演奏で、もしや優勝にからんでくるのではとちょっと期待。11番目に予選トップの「エクソダス」が登場して、会場は最高潮。楽曲のハッピーソングは、シドニー・オリンピックで活躍した母国TTのアト・ボルトンをフューチャーした曲。ステージ上にいきなり、超特大のアト・ボルトンが登場。その昔、日本のTVに登場していた「カール君人形」を思い出してしまいました。

 

演奏はというと、音がとにかく他のバンドに比べて一番出ていたと感じました。まるで去年のデスペラードスを彷彿させるようです。これで上位が出揃ったわけですが、う〜ん、今年ははっきりいってかなりの接戦。まあこの時点でデスペラードスの優勝はないと思いましたが、果たしてどこがくるか。

 

エクソダスの演奏が終了して、観客がどっと帰りだす。おいおい最後まで聞けよと、ちょっと残念な雰囲気。13番目の「エンジェルハープス」はサウスエリア・ファイナルで優勝しているだけあって、なかなかいい感じの演奏。最後に「サウンドスペシャリスト」が演奏し終わったのが3時ちょっと前でした。

 

結果はご覧のとおり、今年も楽しませていただきました。上位陣はかなり均衡してきており、来年が楽しみです。特にサウスエリアのバンドの活躍がめざましく、来年はこの中から優勝が出るのではと感じました。

 

February 23, 2001

「アリマ・オールスターズ」逆転優勝!

 

やはり最後にまくってきました。予選トップだった「セレネーダーズ」に2.5ポイントの僅差で、今年もアリマ・オールスターズが優勝です。これで4連覇。

 

ファイナルは1時間40分遅れて、午後8時40分にスタート。観客は少なめでしたが、それでも、ダウンタウンのインディペンデンス・スクェアーの公園内を中心に、本番を待機するチームを囲むようにサポーターが多数詰め掛けていました。

 

私達は、後半の有力バンドを中心に見る予定だったため、到着時間を90分ばかりずらして会場入りしたものの、何とそこには第一組目のバンド「T&Tディフェンスフォース」がいるではありませんか。結局すべてのバンドの演奏を全部見ることができました。

 

今回は2位の「セレネーダース」とほ、とんど互角の勝負だったと思います。それだけに来年は是非妥当「アリマ・オールスターズ」に向けて、いい戦いを期待しています。

 

February 24, 2001

コーリン・ルーカス連覇!

 

「パン・カイソ・ファイナル」は、「Pan Jumbie」を歌ったコーリン・ルーカスが昨年に続いてタイトルをゲット。2位はシュガー・アロウ、3位はデニス・プラマーでした。

 

今夜は「インターナショナル・ソカ・モナーク」のファイナルがクィーンズパーク・オーバルで行われます。ディフェンディング・チャンピオンのスーパーブルーに、シャドウ、ルッピー、デストラ、ピーターCルイスなどが挑戦します。

個人的には「Jump」を歌うバルバドスのルッピーを応援したいと思います。

 

February 23, 2001

パノラマファイナル、オーダー発表

 

いよいよ残すところ各部門のファイナルとなりました。昨日の夜、ファイナルのエントリーリストが発表になりました。

 

一番手にいきなり「オールスターズ」が登場します。「デスペラードス」は6番目、「スキフィーバンチ」が後半9番目、セミファイナルトップの「エクソダス」が11番目となっています。この4バンドがかなりいい戦いを見せてくれると期待しています。

 

さてエントリーリストを見ると当初予定されていた12バンドではなく、13あります。セミファイナル13位で予選落ちしたはずの「Carib Tokyo」がリストアップされています。セミファイナルのジャッジにミスがあったというのが、原因のようです。明らかに数名のジャッジの得点がおかしく、もしそれがなければ、上位にランクされたというのが、理由だそうです。このため、ファイナルに急遽出場が決まったそうです。

 

それにしても毎度のことですが、ごたごたはつきものですね。おもしろくないのは、12位の「サウンドスペシャリスト」です。自分達を通り越してファイナルに進出するのですから、もめて当然だと思います。しかし、そこには色々苦労があるようで、このバンドのリーダーはパントリンバーゴの運営委員の一人で、ただでさえ先の開催場所の問題等で風当たりが強い組織に、新たなごたごたを起こしたくないということで、今回は自ら抑えたんだと思います。

 

さて、明日がシングル・ファイナル、そして明後日がナショナル・ファイナルです。お楽しみに!

 

February 22, 2001

セミファイナル終了

 

セミファイナル上位の結果は以下の通り。

 

1. エクソダス        469

2. オールスターズ     467

3. TCLスキフィーバンチ 455

4. フェーズU        454

5. BPレネゲーズ      449

 

オールスターズを抑えてエクソダスがトップに浮上。しかし、得点差は2点とほとんど僅差。3位のスキフィーバンチの演奏は今回私が感じた中では、もしかしたらトップにいくのでは、というぐらいのすばらしい内容。フェーズUはほぼ定位置。意外だったのが5位に急浮上してきたレネゲーズ。演奏自体は昨年に比べたらあまりいい出来とは感じなかったのですが、審査員の目にはよく写ったのでしょうか。

 

中盤の順位での注目は、6位につけるトバゴエリアのサウンドセッターズが今年は検討しています。また、ブライアン・ブルーマント氏がアレンジをつとめるトルネードスは14位でした。当初、ファイナル進出は15位までの予定でしたが、10位までが決勝進出になりました。

 

いずれにしても上位陣は、ほぼいつものメンバーが揃った感じです。そこに今回予想外におとなしいディフェンディング・チャンピオンのデスペラードスがどう絡んでくるかが見ものです。デスペラードスのサポーターいわく、予選の時はすべての力を出していないから、ファイナルまで手の内は見せていないだけ、とのこと。これも作戦の一部ということなのか。

 

10位までの11チームにデスペラードスを加えた12チームにより、24日のファイナルが戦われます。心配された開催場所の件は、元のさやに収まり、グランドスタンド開催となりました。

 

セミファイナルと同時開催された「Pan in the 21st Century」部門の優勝はオールスターズとなっており、連戦連勝です。

 

February 19, 2001

セミファイナル出場バンド発表

 

18日(日)に開催されるパノラマセミファイナルの出場リストが発表されました。上位20位までの21バンドが出場。先日行われたトバゴ島エリアからは、「Sound Setters」と「Our Boys」の2バンドが出場権を獲得。逆に当落線上にいた「Silver Stars」と「Curepe Scherzando」が残念ながら、予選落ちとなりました。

 

ノースエリア決勝では、予選でもトップだった「Neal & Massy Trinidad All Stars」が優勝。同時に開催されたスパロー・コンテストも制して3連勝と今年は好調です。

 

さて気になるパノラマ・ファイナルですが、サンフェルナンド開催に向けて調整中です。地元サンフェルナンドは歓迎ムードですが、客が逃げていくPOSの露店やみやげもの屋などは猛反対。さてどうなることやら。

 

February 17, 2001

 

緊急事態発生!どうなるパノラマファイナル

 

今朝の新聞を見てビックリ!何とパノラマファイナルの開催場所が「グランドスタンド」から「スキナーパーク」に変更するという案が浮上。

 

スキナーパークってサンフェルナンドだよ。POSから車で1時間半もかかるんですよ。いちおうトリニダッド第二の都市だけど、いくらなんでも海外からの観光客だっているんだし、まさかそこまで大移動するのだろうか?

 

どうも事の成り行きは、先日行われた予選時の騒ぎにあるようだ。グランドスタンドの安全性が今年の問題になっているのは先にご報告した通り。先日の騒ぎを重視した主催者が、このままパノラマファイナルをグランドスタンドで行うことに問題があると判断した模様。まあ責任が持てないといったほうが、正確かもしれない。そこで、いっそのこと場所を変えてしまえ、というのが本心なのでは。

 

確かに昨年も、ファイナルの当日券は売り切れだったため、会場に入りきらない群集が、バンドのサポーターに紛れてステージ側から乱入する騒ぎがありました。また今年のファイナルデーにあたる24日(土)はジュニア・カーニバルパレードが、朝からグランドスタンドを会場とするコースで開催されるため、その終了後パノラマへと切り替わる変則スケジュールなのです。もし、ジュニアパレードが予定を超えてずれこんだ場合、パノラマファイナルの開催の収拾がつかなくなる事態も考えられます。こうした状況から、パノラマファイナルのグランドスタンド開催は今年は無理と判断。

 

しかし、パノラマファイナルはパン界の頂点を極めるイベントです。グランドスタンドでファイナルを演奏するということは、高校野球の「甲子園」であり、高校サッカーの「国立競技場」であるわけです。いわば聖地です。それをいまさら変えることができるのでしょうか。もちろん各バンドから苦情がでるのは必至です。この問題が即決定するとは到底思えないので、今後の展開に注目したいと思います。

 

February 16, 2001

パノラマ予選途中経過

 

コンベンショナル部門現在トップは「オールスターズ」、続いて2位が「デスペラードス」、3位に「エクソダス」となっています。

 

予選結果を見た限り、健闘したのは4位の「スキフィーバンチ」で、逆に意外だったのは、「BPレネゲーズ」の11位という順位ですね。

 

現在までの50バンドの順位のうち、デスペラードスはすでにシードにより決勝進出が確定しているので、残りの上位20バンドが18日の準決勝に進出することができます。今夜行われるトバゴ島の結果により明日にも発表される模様。

 

なおシングル部門の上位は、1位が「ラベンティール・セレネーダーズ」、2位が「アリマ・オールスターズ」、3位が「カリブ・パンジャマーズ」となっており、こちらもトバゴ島予選の結果待ちとなっています。

 

詳しい結果は「パノラマ速報」のページ内で常時更新中です。

 

February 13, 2001

「今年のノーススタンドは要注意」

 

今日はコンベンショナル予選の2日目です。昨日は予想外に客の入りが悪く、ノーススタンドなどは1/3ぐらいしか入っていなかったのに、何と今日はほぼ満員の観客でした。俄然盛り上がるパノラマ予選です。なんと言っても今日は「デスペラードス」が登場するからです。

 

今年はカーニバルに関して世間が注目しているある事実があります。それは「ノーススタンドの安全性」に関してです。昨年に行われた「XTATIK」のコンサート時に、仮設のVIPスタンドが崩壊して、多数の負傷者が出ました。この事件を教訓にして、カーニバルでの安全性を再認識することとなりました。特にノーススタンドはカーニバル時期に限って、仮設で組み立てられるという事がひとつ、さらにここはサポーターの応援団が陣取っているため、かなり盛り上がりの激しいことで有名です。以上の要因から、ノーススタンドの安全性と警備が今年の課題となりました。

 

さて、本日の予選時にさっそくこの問題が炸裂。あまりのサポーターの多さに、予選の途中で入り口がクローズされてしまいました。幸い私のいたグランド側はまだ、席に余裕があったので問題はありませんでしたが、対面に見えるノーススタンド側は、歩く余地さえないぐらいびっしりと埋まっていたようです。今年のノーススタンドは改めて要注意です。

 

さて、今日の私のお目当てのチームは2つあり、ひとつは「ブライアン・ブルーマント」さんがアレンジャーをつとめる「トルネードス」です。日本のスキヤキ・スティール・オーケストラでおなじみのブライアンがどういった演奏を披露してくれるのかが楽しみのひとつです。結果はなかなかよかったです、というか予想外に良かった。う〜んこれはひょっとすると予選を通過するのではないかという感じです。

 

 

もうひとつの注目は「パナソニック・コネクション」というバンドです。ここのバンドの注目は、なんと言ってもアレンジャーに名前を連ねる「アティーバ・ウィリアムス」君です。彼は何と10歳の天才パニストとして有名です。その彼が、今年はお姉さんと一緒にこのバンドをアレンジしているのです。写真中央の背が一番小さいのが彼なのですが、いや〜すごいとしか言いようがない。アレンジのほうは特に出だしの感じが他のバンドにはないオリジナル性がよく出ていて、彼の色がいい感じで出ていたと思います。是非予選を通過してファイナルで見てみたいバンドのひとつです。

 

「デスペラードス」は午後6時を回ったころにステージに登場。今年は何がすごいって、客の盛り上がりがすごい!ほとんどこれは反則に近い。演奏が始まる前からスタンドの全員総立ち。もうこれだけで得点稼いでるようなもんだよね。それからステージ上のサポーターの数もすごい。ステージからあふれんばかり、しまいにはセキュリティーガードが追い立ててやっと収拾がつく始末。演奏のほうはシャドウの「Yoh Looking Horn」という曲で、かなり期待していたのですが、正直言って物足りなかった感じです。出だしがパッとしないというか、もっとすごい演奏が聞けると思ったのにちょっと残念。だからと言って演奏自体はさすがにうまいし、他のバンドに比べたらかなり上位にランクされるのは間違いないところだけれど、これも王者たる宿命か。

 

February 11, 2001

レインドロップ&ゴースト&ファイヤー

 

グランドスタンドでは今日からコンベンショナル部門の予選がスタートです。25バンドずつ計50バンドによる競演です。

 

一日目の有力チームは、「フェーズU」、「エクソダス」、」、「オールスターズ」、「BPレネゲーズ」です。

 

「エクソダス」はアレンジャーのパラム・ゴダードによる「ハッピー・ソング」で楽しませてくれました。この曲は昨年のシドニーオリンピックで見事銀メダルを獲得した「アト・ボルトン」にささげた歌なのだそうです。まあいつも感じることなのですが、こうした有力バンドは、バンドの規模が大きいことと、演奏に余裕がありますね。聞いていて何か安心するというか、そんなところがあります。

 

 

「フェーズU」は、昨年の3位から今年は優勝を目指すべく必勝体制がうかがえます。アレンジャーのブグジー・シャープとタッグを組むのは、楽曲のオリジナル「フリーダム」を歌う「デヴィッド・ラダー」です。今日もステージ上にメンバーとともに現れ、マスコミの注目を集めていました。ただし、昨年も感じたのですが、アレンジが壮大すぎて、ちょっとわかりずらいのではと感じました。

 

「オールスターズ」はここ数年トップグループまでいたらず、中盤をうろうろしているといった感じです。今日発見したのですが、フロントラインでテナーを躍りながら弾いている人物は、「PANAZZプレーヤーズ」の「デーン」だったんですね。彼のごきげんなダンスがいい味を出していて、バンドもノリノリで、「レイン・メロディー」を演奏し終えた後は、会場から拍手喝采でした。

 

夜の8時を回ったところで、今日の一番の注目である「BPレネゲ−ズ」がステージに登場しました。演奏のほうは、はっきり言って余裕のステージですね。まあ予選を通過するのは間違いなしといった感じです。「サウンド・オブ・ゴースト」という曲は、パノラマで弾くとどうなのかなと、最初はちょっと不安もあったのですが、さすがはレネゲーズがやると迫力がありますね。

 

さて、明日は、「WITCOデスペラードス」がどういった演奏をみせてくれるかが、楽しみです。今年は大会の進行がとてもスムーズで、ほぼ予定通りに始まり、時間通りに進んでいくところがトリニダッドらしくない感じです。

 

February 10, 2001

パノラマ2001予選スタート

 

いよいよパノラマの季節がやってまいりました。今晩のシングルパン予選を皮切りに、4夜連続で予選が行われます。

 

シングルパンの予選会は、毎年シティーホール前のノックス・ストリートで行われます。今年のトップバッターは「Rio Claro Koskeros」です。バンドメンバーの中の女性が一人、審査員席の中央でテナーパンを演奏して国歌清祥。かなり緊張していたように見えましたが、大役をこなして一安心。日本の高校野球の選手宣誓にも似たような感じでした。オープニングの曲は今年のパノラマを代表する曲になるであろう「レイン・メロディー」です。

 

やはり、シングルパンの大会は規模は小さいものの、パンの音が生で聞くことができるため、なんともいい味わいです。それから演奏者はネックで首からパンを担いでいることもあり、コンベンショナル部門のような、ゴンドラやトレーラーの出し入れが必要ないので、バンドごとの入れ替わりがスムーズで時間がかかりません。これがグランドスタンドの大会だと1バンド30分もかかってしまうのです。それから演奏が終わったバンドは、左向け左をして、そのまま演奏しながら退場するのも、なんともいいじゃありませんか。

 

今夜の注目はやはりディフェンディング・チャンピオン「アリマ・オールスターズ」です。今年の演奏曲である「Confusion」の出だしの音からして貫禄充分といった感じです。予想はしていたのですが、音の出方が他のバンドより2枚も3枚も上といった感じで、格の違いを見せ付けられます。う〜ん今年もやはり強いアリマ・オールスターズ。

 

February 9, 2001

 

PAN JAZZ 2001

 

「PAN JAZZ 2001」の概要が発表になっています。

 

日時: 2/17(土)

時間: 7:30pm

場所: クイーンズ・ホール・グランド

出演: ケン・プロフェッサー・フィルモア、マイケル・ブーシュマン&カイソフュージョン、アンドレ・タンカー&コントラ・バンド、クライヴ・ゾンダ

料金: TT$103(US$17)

 

February 6, 2001

 

 

 

 

 

パノラマ予選エントリーリスト

 

2/8から始まるシングルパン予選及び、2/10から始まるコンベンショナル予選のエントリーリストを一部入手しました。

 

シングルパンの部のディフェンディング・チャンピオン「アリマ・オールスターズ」は2/8の7番目、コンベンショナルの部のディフェンディング・チャンピオン「WITCOデスペラードス」は2/11の16番目に出場が予定されています。

 

詳しいリストは「パノラマ速報」のコーナーへ。

 

February 5, 2001

パノラマ関係の日程一部変更のお知らせ

 

パノラマ関係の日程が一部変更になっています。

 

2/10、11の両日にトバゴ島を除く全てのエリア予選をグランドスタンドで行うことは、前回ご報告の通り。

 

当初「Pan in the 21st Century」と「パン・カイソ」が2/18に予定されていましたが、「パン・カイソ」の代わりにパノラマの「セミ・ファイナル」が新たに追加となっています。このため、「パン・カイソ」ファイナルは2/21に変更になっています。

 

また、各エリアごとのファイナルを行うかどうかについては、「North」エリアは2/15に、「South」エリアは2/20となっています。

 

これにより、「レネゲーズ」、「インベーダーズ」などを有するノース・エリアの有力バンドの演奏は、予選、ゾーンファイナル、ナショナル・セミファイナル、ファイナルと合計4回見ることが可能となりました。

 

なおいつものことですが、こうした予定もいつ変更されるかわからないので、こまめにチェックすることが必要です。

 

January 25, 2001

 

アンダー・ザ・ツリー・コンサート

 

パン・コンサートの新情報です。カーニバル明けの週末に、とってもビックなコンサートが開催されます。毎年、カーニバルシーズンに地元のアーティストを中心に開催されているホテル・ノルマンディ主催の「アンダー・ザ・ツリー・コンサート」に、現在トリニダッドのスティールパン界を代表する超豪華メンバーが勢ぞろいします。

 

出演は「フェーズII」の音楽監督を務める「レン・ブグジー・シャープ」。「BWIAインベーダーズ」の音楽監督を務める「ケン・プロフェッサー・フィルモア」。それから昨年日本でも演奏した「デスペラードス」の「ロバート・グリニッジ」の合計3人に加え、それを統括するは「エクソダス」の音楽監督「パラム・ゴダード」です。

 

どうです。すごい顔ぶれでしょう。場所はサバンナの北側のセント・アンズにある「ホテル・ノルマンディ」です。

http://www.normandiett.com/carnival.html

 

ホテル・ノルマンディ・プレゼンツ「アンダー・ザ・ツリー・コンサート」

日時:   3月1日(木)、2日(金)

時間:   8:30pm

場所:   ホテル・ノルマンディ

出演:   レン・ブグジー・シャープ、ケン・プロフェッサー・フィルモア、ロバート・グリニッジ、パラム・ゴダード他

チケット: TTD95(ショウのみ)、TTD170(食事付)

 

January 23, 2001

パンヤードの練習風景

 

さてパノラマ予選も近くなり、各パンヤードの練習にも熱が入ってまいりました。今日は、そんなパンヤードを訪ねて練習風景をのぞいてみました。

 

「PCSスターリフト」

まずはセントジェームスの角にあるPCSスターリフトへおじゃましました。日曜の昼間に行ったせいか、まだメンバーが集まっておらず、数人が個人練習をしているようでした。塀の外からのぞいていると、「そんなとこで見ていないで中に入って座っていいぞ」と、やさしそうなおやじがはなしかけてくれた。ベンチに腰掛け、バンドの様子などを聞いてみる。

 

何でも今年は「マイティー・スパロー」イヤーなんだそうで、カーニバル・ファイナルの日にはスパローの曲を必ずやらなければいけないそうな。そういえば、昨年は「キッチナー」が亡くなったこともあり、キッチナーの曲をやっていたような。ちなみにパノラマチューンは「デニス・プランマー」の曲をやるそうです。

 

そんな話をしていると、そのおやじが、そこいら辺にいたメンバーを次々紹介してくれた。何かとってもフレンドリーでいい感じ。これから毎晩練習やっているから、いつでも見に来いと言ってくれました。

 

「ウッドブロック・プレイ・ボーイズ」

ここのパンヤードへは今回初めておじゃましました。またまた塀の外から遠慮がちにのぞいていると、おやじが手招き、おまけに椅子を運んできてくれて、とっても親切。このバンドはシングル部門のほうに出場するため、こじんまりしています。今日も15人ぐらいで練習していました。フロントラインで弾いているのは小中学生といった感じのメンバーで、ベースラインは逆に年配のおやじ連中といった何とも不思議な感じの組み合わせ。

 

まだ、通しの練習よりもフレーズごとに繰り返し練習しているといった感じ。それにしても、フロントの小学生らしき坊主達はパンに顔が埋まるんじゃないかという背の高さにもかかわらず、いい感じで音を出すのには感心する。何回も何回も繰り返すフレーズにも熱が入る。

 

カン!カン!カン!と、指輪でパンのスカートをたたいて、さっきから曲の途中で全体をストップさせ、バンドを仕切るおやじが一人。あれッ、どっかで見覚えのある顔。あの顔といいあの腹といい、よく見ると「ブグジー・シャープ」でした。てっきり「フェーズII」の監督だと思っていたのに、あちこちで、アレンジや指導をやっているんですね。そういえば「ワールド・スティールバンド・フェスタ」の時には「スキフィー・バンチ」にいたもんな。思いがけない場所で大御所にあえて今日はラッキー。

 

「BPアモコ・レネゲーズ」

さて、夜になってレネゲーズのパンヤードへお邪魔しました。今日は「2001バンド・ランチ」の日で、ゲスト歌手などが来るそうだ。

 

昼間に何時から始まるか確認しに行った時は、「夕方6時で、オンタイムだ!」と言っていたけど、ちょっとだけ疑って、7時に行ったら、案の定まだ全然始まっていない。やはり、今日もトリニータイムだ。結局ステージが始まったのは9時をまわったころ。

 

「セントジェームス・トリポリアンズ」がネックで登場し、パンヤードの中を一周。その後は今年の「パン・カイソ」に登場予定のアーティストが各自の新曲を披露。スタンドの上から横を見ると、またまたどっかで見覚えのある腹。再び「ブグジー」参上!。やはり有名人はこの時期忙しい。11時を回ったところで、疲れてきたので、今日は撤収することにしました。2/4(日)にも同じパンヤード内でバンド・ランチがあるそうです。

 

January 21, 2001

 

「パノラマ2001」エントリーリスト発表

 

今年もパノラマの季節がやってきました。毎年のことですが、レギュレーションがころころ変っています。さて今週パノラマ地区予選の方法についての発表がありました。

 

昨年までは、各エリア(ノース、サウス、イースト、セントラル、トバゴ)ごとに予選会が開催されていましたが、今年は2月10(土)、11日(日)の2日間を使い、トバゴを除いたすべてのバンドがグランドスタンドを会場として開催されることが決定したようです。

 

昨年優勝の「WITCOデスペラードス」は予選会には参加しますが、ファイナルへはシードされ、各エリアの予選を勝ち抜いた15バンドを加えた計16バンドがファイナルへ進出する模様です。

 

エントリーリストが発表になっています。25+24=49バンド。すごい予選会になりそうです。(除くトバゴエリア)

 

※ エントリーリストはその後変更になり、最新版はここをクリック。

 

GROUP 1 GROUP 2
WITCO Desperadoes Exodus
Petrorin Phase II Pan Groove Renegades
Trinmar Hatters Neal & Massy Trinidad All Stars
Sangre Grande Cordettes BWIA Invaders
PCS Nitrogen Starlift Caribbean Steel Mills Arima Angel Harps
Carib Tokyo TCL Group Skiffle Bunch
Fonclaire Tonadoes
Merrytones Tropical Angel Harps
Solo Pan Knights Bird Song 
INCOGEN Panberi Melodians
Pan Symphony/Fascinators Panasonic Connection
Petrotrin Deltones Southern Marines
Nu Tones Curepe Scherzando
Belmont Fifth Dimention T&TEC Power Stars
Potential Symphony Harmonites
Hummings Birds Odessy Courts Laventille Sound Spesialist
Silver Stars Moods
Blue Diamonds Parry's Pan School
Sforzanta Starland
Casablanca Panatics
Couva Joy Landers Simple Songs
Motown Kalomo Kings
Tunapuna All Stars Claytones
Southern All Stars  Valley Harps
Mt Moriah Pan Movement

 

January 18, 2001

 

マスキャンプ巡り

 

先週末に各マスキャンプのショールームを訪ねて、様子をのぞいてみました。どこのマスキャンプも現在はコスチューム作りの真っ最中で、隣接する工房内では色とりどりの各パーツが所狭しと並んでいます。

 

POISON

 

まず最初に訪れたのは「ポイズン」です。今年のテーマは「カルチャー・ショック」。コスチュ−ムに各国の名前が付けられていて、なかなかおもしろそうな衣装です。たとえば、USAは帽子がテンガロン・ハットであったり、アラビアンはシンドバットの衣装だったりと。専属アーティストは「ロイ・ケープ&カイソ・オールスターズ」です。

 

LEGENDS

 

次に訪れたのは「レジェンズ」です。今年のテーマはズバり「2001」。コスチュームは今日見た中では一番見栄えがしてよかったと思います。特に細工の細かさがいいですね。今日の時点ではひとつだけSOLD OUTでしたが、それ以外はまだ受付中でした。また専属アーティストは「アリソン・ハインズ&スクエア・ワン」です。

 

FANTASIA

 

このマスキャンプは他のマスキャンプに比べると、コスチュームがかなり奇抜な感じを昨年から感じています。去年は映画のフィルムをモチーフにした衣装でしたが、今年はCDロムのような飾りが多く使われていたようです。今年の目玉は「マッシェル・モンターノ&XTATIK」がバンドを努めることです。ただしかなりの人だかりになるのは必至で、要注意です(危険という意味で)。

 

HERTS

 

ここのマスキャンプのコスチュームは、もうすでに9割方SOLD OUTでした。

 

BARBAROSSA

 

今年のテーマは「アリーナ」。イメージ的には昨年ヒットした映画「グラディエーター」に出てくるアテネの戦士といった感じでしょうか。小道具として、槍や剣が使われています。ひとつ言えることは、このコスチュームに限っては、男性は身体を鍛え上げていないと似合わないと思います。専属バンドは豪華で、「ブルー・ベンチャー」、「アトランティック」、「アイワージョージ」など。

 

結論、今年のお勧めは「レジェンズ」!

男は身体を鍛えるべし!

女はダイエットするべし!

 

January 7, 2001