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  カーニバル予備知識

ここでは、カーニバルをより楽しむために、事前に覚えておきたい情報を、予備知識として紹介していきます。

カーニバルと一言で言っても、そこには色々なプログラムやイベントが存在します。カーニバルファイナルデーからさかのぼった約1週間にメインとなるイベントが開催されますが、これ以外にも各イベントの予選や、そのための練習風景、また郊外で開催される音楽イベント、スティールパン、カリプソ、SOCAなどのイベントが各地で開催されます。

それらの見所や、よりローカルな情報を解説していきます。

  パノラマコンテスト

これは年に一度のスティールパン(スティールドラム)の全国大会です。カテゴリーが二つに分かれており、メインとなる「コンベンショナル部門」(50人以上100人未満)と、「シングルパン部門」(50人未満)で、それぞれに予選会を各地で行い、最終的に「ファイナル」と呼ばれる決勝が行われます。

コンベンショナル部門のみどころ

「コンベンショナル部門」の見所はやはりその人数の多さと規模の大きさにあります。そこから出される大迫力のサウンドを始めて耳にすると、涙が出るぐらい感動します。また、各バンドごとにアレンジが異なり、予選会から通してみていくと各レベルごとの違いが見えておもしろいと思います。

時間に余裕のあるかたは、是非予選会からの参加をお勧めします。また、ファイナルは海外からの観光客などが多くチケットも高額なことから、地元の人達はむしろ、予選会のほうに多く集まります。このため雰囲気も若干違ってくるのです。

予選会はエリアごとに「トバゴ」、「サウス」、「イースト」、「ノース」に分かれていて、このうちPOSのダウンタウウンがノースエリアに含まれることから、このエリアが一番の激戦区となります。ノースエリアだけでもエリア予選、エリア決勝の2回の大会があるため、ナショナルファイナルを入れると、有力バンドの演奏は計3回見ることが可能です。

予選会のチケットは比較的安く、また出場バンド数も多いため、大会は8時間以上にもわたってくり広げられます。このため地元の人達はクーラーや弁当などを思い思いに持ち込んで、自分達のスタイルで観戦するのです。

※パノラマファイナルでのビデオカメラの撮影は禁止されています。イベントごとに確認が必要です。

シングルパン部門のみどころ

シングルパン部門(トラディショナル部門とも言う)がコンベンショナル部門と大きく違うのは、人数もそうですが、大会会場が大きく異なります。コンベンショナル部門がメイン会場であるグランドスタンドで行われるのに対し、シングルパン部門はダウンタウンの路上で開催されます。

このため、よりバンドと観客の距離が近く、またマイクやアンプなどを使わないため、本当の意味での「生の音」が体験できます。また、コンベンショナル部門は山車のようなゴンドラに演奏者が乗っていますが、シングルパンは「ネック」と呼ばれ、各自が首からパンを下げて演奏します。

見所はシティーホール前で開催される一番最初の予選会です。これは二夜にわたり合計50バンド以上の演奏を見ることができます。路上開催なのでもちろんすべてただで見ることが可能です。

また、出場バンド数が多いため、出番待ちをしているバンドはインディペンデンススクウェア通りの公園内で練習のための演奏をしています。ここへ行けばさらに近くで生の演奏を見ることができます。

私の個人的なごひいきバンドは「Arima All Stars」です。このバンドは現在この部門で3連覇中ですが、とびきりうまくて、ごきげんな演奏です。

シングルパン部門のファイナルは、インディペンデンススクウェアの1ブロック海側の通りで行われ(2000年の場合)、ここに仮設のスタンドが設けられます。路上で見れば、これもただで、スタンドはTT$20で自由席だ。

パンヤードへ行ってみる

カーニバル期間中の夕方から深夜にかけて、各パンヤードへ足を運べば、練習風景を見ることができます。POSのダウンタウン近辺にも「レネゲーズ」や「オールスターズ」などの有力チームのパンヤードが歩いていける距離にあります。「インベーダーズ」のパンヤードの横には、ありがたいことにBARが隣接している。

彼らの演奏を地元のサポーターが毎晩熱心に応援しているので、そういった人たちとのトラブルがないよう配慮する必要がある。彼らはコンテストに勝つために、真剣に練習していることを忘れないように。

  キング&クイーン・コンテスト

これは、カーニバル期間中のイベントの中でもかなり華やかなイベントの一つだ。カーニバルパレードでは、各バンドのメンバーは思い思いに着飾って町を練り歩くのですが、その仮装を巨大化したのがこのコンテストだ。

これにも予選とファイナルがあり、最終的に勝ち残った男女各1名がその年のキングとクイーンというわけだ。

衣装のでかさは日本人の想像を絶するものがあり、その巨大な衣装をたった一人で着ているわけで(着ているというよりも引きずっているというほうが正しいかもしれない)、その姿に感動させられる。

ファイナル、予選とも会場はグランドスタンドで行われ、カーニバルファイナルデーの両日には、この衣装を着た姿を街中のパレードでも見ることができる。

  マス・コンテスト

カーニバルファイナルデーに行われる仮装コンテスト。仮装コンテストに参加する各メンバーはマスキャンプというチームに所属しており、毎年、それぞれのテーマが設定されていて、独自の個性を出している。

その華やかさやオリジナリティーを審査して、バンド・オブ・ザ・イヤー、中バンド、小バンドなど各部門ごとのチャンピオンバンドが決定される。

パレードのルートはその年により違い、POSのダウンタウン、サバンナ、アダムスミス・スクエアー、セント・ジェームスなどを結んだルートで行われる。各ルートに審査員がいるチェックポイントが4箇所設けられ、その前で思い思いのパフォーマンスが披露される。また、このチェックポイントには仮設のスタンドが設置され、ここに座って見ることも可能だが、やはりここはバンドといっしょに路上で踊りながら見るほうがいいだろう。メインとなる審査会場はもちろんグランドスタンドだ。

個人でマスキャンプに参加するためには、カーニバル以前の早い時期から、各マスキャンプのオフィスで登録をする必要がある。この時に、カタログの中から自分の気に入った衣装を選び、予約購入する。つまりは衣装を買うことで、参加できるのである。衣装の相場は日本円で3万円ぐらいだ。人気のある衣装はすぐに売り切れとなるため、何ヶ月も前から予約しないと入手できないこともある。

  カリプソ・コンテスト

カリプソといっても最近では色々な種類があり、それぞれのカテゴリーでコンテストが行われる。会場は主にグランドスタンドだ。

カリプソ・モナーク

純粋なカリプソコンテスト。ロード・キッチナー、マイティー・スパロウ、シャドウなどが有名どころ。

ソカ・モナーク

どちらかというとよりダンサブルな音楽で、最近は若者の支持を得て人気が高まっている。スーパーブルー、アイワー・ジョージ、ロニー・マッキントッシュなど。

カリプソ・クイーン

かなりパワフルなおばちゃん達がその歌声を競うコンテスト。シンギング・サンドラ、デニス・プランマーなど。

パン・カイソ

カリプソシンガーとパン奏者が組みになってパンをバックに歌うコンテスト。このオリジナル曲が主にパノラマコンテストの元曲になってアレンジされていく。コーリン・ルーカス、オーバ、デ・フォスト、ホリス・ライトなど。

ジュニア・カリプソ

未来を担うカリプソシンガーの卵達のコンテスト。

  カリプソ・テント

カーニバル期間中の期間限定で、オープンするカリプソ歌謡ショーが見られるホールやクラブのこと。各ホールごとにおかかえの歌手がいて、シーズン中はほとんど毎晩ステージが行われている。(写真:スペキュタキュラ・フォーラム)

特にシーズン初期に行われるオープニングセレモニーでは各界からの招待客で華やかだ。

代表的なカリプ・ソテントは、「カリプソ・スペククタキュラ」、「カリプソ・レビュー」、「カイソ・ハウス」などだ。POSのダウンタウン周辺に位置する。

去年初めて見に行ってみたが、ステージの感じがドリフの「8時だよ全員集合!」に出てくるステージとうりふたつで、、みょうに懐かしかった記憶がある。司会者がコメディアン風の人で、歌の合間にギャグをとばしているのだが、何を言っているのかさっぱりわからないが、周囲の人たちは腹をかかえて笑っている。

  SOCAイベント

最近、トリニダッドで最も人気のある音楽がこのSOCAと呼ばれるカリプソをよりダンサブルにした音楽だ。このSOCAのイベントがカーニバル期間中は、ありとあらゆるところで、ほぼ毎日行われる。

大きなものでは、野外ステージを組んだ屋外イベントや、小さなものでは、地元のクラブで深夜行われるものなど、これ以外にも地元の大手の企業がスポンサーになって、工場の敷地内で行われるものなど、様々だ。

POSのダウンタウンから車で30分ほど西に位置する「チャガラマス」という町には、ダンスクラブが多数存在し、ナイトスポットとなっている。ただし車でなければ行くことができないことと、ローカルの知り合いにエスコートしてもらわないと、最初は危険かもしれない。

各イベントの情報は、地元の新聞に出ている。また前売りチケットなどは、地元のCDショップなど購入することができる。

最近の人気アーティストはなんと言っても「XTATIC」というグループのリーダーである「マシェル・モンターノ」だ。この他にも、サーフェース、デヴィッド・ラダー、トラフィックなど、どれもノリのいいごきげんなステージを見せてくれる。

  ジュヴェ(J’Ouvert)

カーニバルファイナルの2日間のオープニングを告げるイベントが、このジュヴェと呼ばれるイベントだ。早朝4時がスタート時刻となっているが、それ以前の深夜から街中ではすでに始まっている。

タンブーバンブーと呼ばれる竹を楽器にして、泥人形のようないでたちの軍団が街を練り歩く。おきまりで、かなり汚れるのは言うまでも無い。最近ではどうも水性のペンキや車のオイルが使われ、外壁はもちろん、駐車中の車などは絶好のターゲットとされ、あちこちに手形がつけられている光景を目にする。

パノラマに参加するスティールパンのバンドメンバーは、各バンドごとに山車やトラックに分乗して、パレードが行われる。この演奏にも得点がつけられ、「ジュヴェ・ボンブ・コンペティション」として争われる。

歴史のあるイベントではあるが、他のイベントと比較してかなり、はめをはずしている様子がうかがえる。このため毎年かなりのトラブルや事件、犯罪が発生している。アジア系の人は特にジュヴェの泥人形軍団のターゲットにされやすく、注意が必要だ。